人気ブログランキング | 話題のタグを見る

市井の日々

tom100rs.exblog.jp
ブログトップ
2018年 09月 12日

北海道、地震顛末記

 さて6日(木)です、スマホが使用不可になる前に自宅と職場に「しばらく通信不能になるぞ」連絡を行う。午後5時ころにはスマホの画面からアンテナ表示が消えて通信不可となった。これからの情報は、車のラジオとTVしかないが、ACC電源なのでバッテリ-上りが心配になる。ニュースを見ても停電の急激な回復は望めないし、待つしかない状況に変わりはないね。
ここで一つ考えたのは、携帯の充電は車でできるから大丈夫なのは平常時のこと。ガソリンの給油も難しい状況では充電のためにエンジン掛けっぱなしも避けるべきだろう。
 
 帰宅してからリチウムバッテリー内臓・スマホ3回フル充電可のモバイルバッテリーを買いました。乾電池で使えるラジオも必要ですね。そのほかにも、ミネラルウォーター2リッター×12本、卓上ガスコンロのボンベ6本、単1~単4までの乾電池を各10~20本程度揃えました。
北海道、地震顛末記_b0110263_19183701.jpg

 さて、宿からは暗くなる前に食事にしたいので、午後5時には食堂に集まってくださいとの連絡。
地震で足止め連泊者は10名でした。それぞれにお膳を付けて、ご飯はお握りで支度してくれました。
北海道、地震顛末記_b0110263_19183748.jpg
北海道、地震顛末記_b0110263_19183754.jpg
「袖すり合うも多生の縁」じゃないですが、めったにない環境でロウソクの明かりの中での食事です。
直接的な被害がない地域でしたから、宿泊客同士で一杯飲みながら情報交換から始まり、仕事の話や地元の紹介などで楽しく盛り上がってしまった。仲居さんたち、とっとと引き揚げずにすまなかったです(^^ゞ

日没で暗くなってきた、6時には部屋に撤収。源泉かけ流しの風呂もポンプが停止しているから湯音が段々下がって、午後3時で終了になっている。

ここは2階建の小規模の宿、館内で使用する水は屋上のタンクにポンプで揚げて対応しているので、タンクが空になると終わりらしい。宿泊者も少ないから特段に節水の注意もなかったが、その後の高層階のホテルに泊まった人たちの話では、エレベーターストップで10階、15階から階段で移動、断水でトイレも流せずひどい状況だったと言っていた。高層のシティーホテルだから食事の手配も基本的にないので空腹を抱えていたらしい。今回は小さな山中の宿で本当に良かった、ラッキーだったね。
北海道、地震顛末記_b0110263_19183747.jpg

多分7時には就寝、夜中に3度ほど起きるが朝5時までグッスリお休み之介。

 さあ、今日は道内での最終日となる7日(金)、小樽から17時出航のフェリーが予約済み、これに乗らなきゃ拙い状況になるぞ。6時に三平汁の食事を頂き、さあ出発だ。
宿を出る前に1リッターの水のペットボトルを分けてもらいました。コンビニでは多分在庫払底、停電だと自販機も使用不可です。自販機が全く使えないというのも致命的です。

 停電は未だ継続中なので信号機も停止中、でも層雲峡に近づくまでの約30キロの間に信号は一つもなかったなあ。
北海道、地震顛末記_b0110263_19201059.jpg
北海道、地震顛末記_b0110263_19200916.jpg

層雲峡を過ぎて上川に入ったところでJAホクレンのGSが営業中。旭川の近辺は電気が復旧したらしい、いや、助かったな、10リッターの給油制限ですけどワゴンRだから10リッターで200キロ以上は固く走るぞ、小樽まではこれでOK牧場だね。
北海道、地震顛末記_b0110263_19211003.jpg

その後は上川層雲峡ICから旭川紋別自動車道に入り道央自動車道から札樽自動車道に乗り継ぎ、午後1時に小樽に無事到着。到着した小樽はいまだに「停電+断水」中で信号も停止中。慎重にフェリーターミナルに到着、停電で薄暗くキャンセル待ちの客でごった返すFTビル、係の方も大変ですね。私は予約済みなので手続き不要なので待合室でやれやれとゆっくりします。
北海道、地震顛末記_b0110263_19211026.jpg
数は少ないけど、いろんな人がいますね~、係員に無理難題言って大声上げているいるオヤジとか、恥ずかしくないのか、品格が現れるな。

さあ、4時に乗船開始、定刻の5時には無事に出航。フェリーの中は地震被害とは全く関係のない日常です。

やれやれ、レストランに直行して、まずは乾杯&食事です。いや、いろいろ有った(遭った?)北海道から離れます。
北海道、地震顛末記_b0110263_19211069.jpg
さらば、北海道。お世話になった塩別つるつる温泉の皆さん、ありがとうございました。
そして被災された方々の一日も早い復旧と復興をお祈りします。
北海道、地震顛末記_b0110263_19201031.jpg



by tom100rs883 | 2018-09-12 19:38 | 北海道ツーリング | Comments(5)
Commented by ぼんちゃん@宮城 at 2018-09-13 12:18 x
貴重なサバイバル体験でしたね。
東日本大震災の時、我が家で役に立ったのが性能低下で交換し、そのまま車庫に放置していたバッテリーでした。
100vコンバーターや12v用LEDランプを使い、停電で真っ暗闇の中で我が家は煌々と明るくて、ご近所さんが集まってきました。
それに、電気を使わない反射式灯油ストーブです。
暖はとれるしお湯は沸かせるし、大活躍でした。
あの時はオール電化住宅の弱点を思い知らされました。
ご参考まで・・・
Commented by coos@観音寺 at 2018-09-13 22:19 x
本当に貴重な体験をされましたね😢
今回のブラックアウト~原発停止と大型石炭火力が原因と思いますが、石炭火力発電所はほとんどが老朽化して、四国でもメンテナンス会社の方からは、いつ止まるか分からないと聞きます。地震、台風と天災が続いてますが、ラジオ、懐中電灯、乾きものの非常食~昔からの災害グッズが有効ですね🙇💦💦
Commented by tom100rs883 at 2018-09-14 10:35
ぼんちゃん、キャンプ用品というかアウトドアの道具は、非常時には使えますねえ。
今回もワゴンRに積んでいた、ヘッドランプ・ラジオそしてガスバーナー&カップ麺が役に立ちました!

coosさん、電力事情への配慮は常時しているんでしょう。今回も再稼働させた火力が老朽化していると話題になってます。

今回地震には遭遇したけれど、所詮は旅行中で実生活へのダメージはない。被災地で生活する人たちへの支援が速やかに進むことを祈るばかりです。
Commented by hujizakura at 2018-09-15 09:00
tomさん。おかえりなさい♪ 色々 思わぬ出来事に遭遇してお疲れ様でした。バイクで行ってたら どんな風になってたかしら?なんとなく屋根もなくて非常の時だから 心配だったかも?しれないですね。偶然か必然か人の未来って予測てきませんね。とにかく私もtomさんのおっしゃってる必需品さっそく足りないモバイルバッテリーは購入いたしますね。
Commented by tom100rs883 at 2018-09-18 20:06
そよさん、偶々そこにいたという旅行者ですからねえ、地域の方々の事を思うと申し訳ないなあだけです。
でも急きょ遭遇した場合に、2~3日は自分たちで対応しないという思いは強くなりました。

でも心配ばかりしても仕方ない、秋はツーリングシーズンです(笑)


<< やはりバイクは秋空の下がいいぞ。      今年の北海道 >>